株式会社ツールバンクの生い立ち

株式会社ツールバンクは、立命館大学理工学部機械工学科の谷研究室の研究業績を実用化するために、2008年11月に設立された立命館大学の大学発ベンチャーカンパニーです。
2006年4月に谷は東京大学生産技術研究所から異動し、立命館大学に新しい研究室を発足させました。その頃谷は電着工具の研究開発を行っており、株式会社日平トヤマ(現コマツNTC株式会社)の技術顧問をさせて頂いていたことから、 電着ダイヤモンドワイヤの高速製造技術について研究開発を行い、ブラシめっきを利用した電着ダイヤモンドワイヤの高速製造技術を確立していました。
この電着ダイヤモンドワイヤの高速製造技術の普及を目的として設立されたのが、株式会社ツールバンクなのです。
この研究開発には装置製作で株式会社クリスタル光学様の全面的な支援を受けていましたので、株式会社クリスタル光学の技術開発部長であった桐野が株式会社ツールバンクの社長に就任しました。
大学の先生に金勘定はできないですからね。

その後の株式会社ツールバンク

2009年7月から谷研究室は、アドマテックス株式会社様、株式会社クリスタル光学様、九重電気株式会社様とチームを組んで、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「希少金属代替材料開発プロジェクト」に参画しました。
このプロジェクトはレアメタルの一つである酸化セリウムの使用量を削減する技術を開発しようとするものでした。
酸化セリウムはガラスの鏡面研磨材として使用されており、谷らのチームは工具である多孔質研磨パッドを改善することで、酸化セリウムの使用量半減を実現しました。
この時に生み出されたのがエポキシ樹脂多孔質パッドでした。株式会社ツールバンクはこの工具の普及に現在も尽力しています。

現在の株式会社ツールバンク

2019年3月に谷が立命館大学を定年退職しました。
これを機会に、差別化を高める砥粒加工工具の研究開発を加速するとともに、株式会社ツールバンクがこれまで行ってきた各種装置や消耗品の商社的活動に加えて、谷が定期的に訪問して行う技術指導、 随時問い合わせに応じて行う砥粒加工技術に関する技術相談、株式会社ツールバンクの保有特許の有効利用、セミナーやチュートリアルの開催などの砥粒加工技術に関する教育活動と活動の幅を広げております。

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